[F1] 6回目の世界チャンピオン

  • M.シューマッハが6回目の世界チャンピオン。益々の素晴らしさを発揮しており、おめでとうございます。
  • な〜んて、純粋にワタシが喜んでいるわけがない。昨日のレースでも、インから捩じ込んで前車のタイヤをヒットしたり。マンセル以来の破廉恥なチャンピオンは、ついにファンジオの素晴らしい記録をもないがしろにしようとしている。あぁ、やだやだ。
  • もはや主催者たるテレビ局も、放送のためにはいい時間帯を確保できなくなった。端的に F1 のレースがつまらない時代なのだ。正直者がガッカリすることの多いカテゴリーは、見るべきところが少ない。
  • チームやドライバーの政治力、メーカーと法的規制の力、そういうドロドロしたものは、これは見るべきポイントなのだ。プロレスだって、ベビーフェースとヒールというクッキリしたコントラストが、観客をワクワクさせる。必須ではないが、しかし適度に効いていれば激ウマの、高級スパイスなのだ。ほんとうのウマイものは、「素人」「半可通」などという蔑称を通り越して、万人に通じるはずだ。
  • そういう最高級のドロドロを、たしかに MS は提供してくれる。彼はその意味において、不世出のスーパースターとしての素質をもっているし、その部分の働きは超絶的だ。なのに、なぜあと一歩で、彼は自身の人生に対する多くの人からの評価を最低サイアクのものにしてしまうのだろうか。ワタシには理解できない。
  • 一年間のポイントを剥奪されたあの年を最後に、彼は何か新しいことをしていればよかった。ただそれだけの選択を、彼は誤ったのだ。