ほんとうに負の遺産になってしまう件

 多くのサッカーファンのココロに trauma として刻まれているらしい宮スタ。なにしろ、宮スタに応援に行くと、たいてい負けちゃうのだそうだ。しかし、ちょっと待って欲しい。
 たしかにビッグなゲームでホーム側が負けるケースが多かったのが宮スタである。2002 FIFA ワールドカップで日本がトルコに敗れた雨の日は、多くの人の記憶に新しいだろう。また、J1の居た頃のベガルタ仙台は、アウェイのサポーターがたくさん来る、人気チーム相手のゲームを宮スタで落とすことがあった。
 しかし、私が宮スタで応援した限りでは、ホームチームが必ずしも弱いという印象は無い。とくに2003年から2004年まで、プリンスリーグベガルタユースや L1リーグのフラッパーズが宮スタで勝ったのを私は見ている。
 私にとって本当に残念なのは、このような無料で混雑なしで見られる Lリーグなどを、ほとんどのサッカーファンが見ていないことだ。そしていよいよ Lリーグのチームは宮城県から去った。
 目標とすべきレベルのチームが去ってしまい、宮城に残された高校生たちは、今後どうするのか。宮スタでナマでヒデや俊輔からエネルギーを授かったサポーターの皆さんにも、こういう地元の小さなことも少し考えていただければ、大変ありがたい。