カネとコネのツカイミチ

http://www.theotherfinal.com/ もう一つの決勝戦、と呼ばれる4年前のドキュメンタリー映画NHK教育TVで放送された。
なるほど、娯楽を業とするチャンネルが尻込みするわけだ。
なにしろ本編ではナイキやアディダスを名指しで批判している。ほんの一寸の金額で多大な貢献ができるわけだし、なのにどうして援助してくれないんだい、巨大な金儲けの仕組みから外れたことをしては、いけないのかい、と。

さて、仙台・宮城のサッカーにあっては、梅の字も村の字も、地方行政の経済だけでなく、地方行政の教育・文化や、中小企業の経済についても気にしてみよう。そうすれば明るい途が開ける。
地方公共団体は、個々の三セク企業を民営に転換すれば済むのか? 私はそうは思わない。いままでうまくいかなかったとされる、そのような出向の体制が変わらない限り、官そのものが変わっていないではないか。
馴れ合い体質は全てに対して罪だ。出向元は特定人材の辣腕に、そして分野別の技倆に自身を持たねばならない。出向社員の比率が多い三セクに対して、地方公共団体職員へのOJTを期待してはいけない。それをやりたいのならば、シッカリした民間企業にアタマを下げることだ。それが交流というものだ。

スポーツは特定の選手だけのものであってはならない。たとえば、みやぎ国体のメリットがなぜ後をひかないのか? なぜなら、あまたの種目に埋没して、個々の種目のほとんどは、およそどの県民の目にも触れていないからだ。各市町村民は、地元担当の競技のケアで精一杯だ。ふだんやっていないことなのだから、精一杯になるのは火を見るより明らかだ。こんな虐めが許されるコト自体がそもそも異常だ。
おかげさまで三本木で全国女性のトップレベルにあったサッカー選手たちは福島県に避難した。おめでとう。世の中はうまくできている。宮城は旨く出来ていない。
2004年、宮城脱出前のフラッパーズについては、日本代表の大部選手はもちろん、宮城出身の鮎貝主審など、みどころ満載の宮スタや仙スタでの無料試合に何百人が見に来ただろうか。県の広報誌が最も効果的だったと自信を持ってよいのだろうか。定員の1%が埋まれば成功なのか。
2005年のマリーゼは、Jヴィレッジで継続的に千人斬りだ。そしてあづまでも、郡山でも。私などは、すっかり東京電力さんを侮っていたものだが、この一年ではっきり知った。あの人たちは本気だ。学ぶべきところが大いにある。

市民・県民のココロとカラダをうまく通わせるためには、カネとコネの使い途が肝心だ。こんな偉そうなことを書いている俺が痛い目にあったり、お役人から打ん殴られたりしてから、全てが始まる。ガンバレ!