文人の足跡

「百年の杜づくり」解題

写真は、仙台市の「顔」事業の看板。地下鉄駅の壁の広告であるわけだが、この前のバージョンは前市長の直筆随筆を写した、レイアウトは酷似したものであった。
確かに、今回は今回でまた、よい。シンプルであり、メッセージが通じやすい文が記されている。
しかし、メッセージの論理性が明快であることが、どれほど広告的訴求を産むだろうか? 緑でこの街を活かしていこうという包括的なメッセージには、おそらく感動や雰囲気というものがその媒体として必要だ。なんとなく。ふんいき、ふんいき。やっぱ、それは必要でしょう。
誰が呼びかけているのか? その事業を仕切る、市の顔たる市長は誰? どんな顔? どんなことを言う人なの?
そして、まだ、その語りかけという形式すら整っていない、新版の広告。願わくは、為政者の顔の見えむことを。