たった一つのドラマ

私は、珍しい人生を過ごして来たわけでもない筈なのに、自分の半生を反芻することが楽しい。テレビドラマには興味がないし、有名人の生き方にも無関心だ。
むしろ家族や親しい人々の、私と似たような人生を知ることが楽しい。隣人の人生は私の人生と重なっているのだから。互いの人生の部分が、相手の人生の要素の一つだから。