命を伝える第一の方法

中村正三郎のホットコーナー」を三日連続くらいで拝見している。
懐かしい。数年前までは、毎日欠かさず拝見していたものです。なにしろ人間に対する情の厚さに溢れる、粋狂なエッセイがほぼ毎日追加されるのだ。読まないあなたは気の毒じゃないか。
私は中村さんになら〓かれてもよいと公言したい位の、無類の正三郎好きである。なにがすばらしいのかと言えば、それは例えばカツマ批判のクダリだ。
金額あたりのカロリーが高い食品を食べろと、自身の幼い家族に奨めたという廉で、私の好きなおっちゃんは自称経済評論家をハナで笑った。
そして簡単・旨い料理の指南という名のブックレビューに推移する。カスの飼料の件は枕であり、メインは楽しい家庭の手軽な夕餉のお話だったのだ。ヽ(;´д`)ノ あああ正三郎さんだい好き(笑)
ホントにそうです中村さん。食は人が人を育てる基本です。私も調理する親の背中を見て育ったから、間違いない。*1
好きな料理についても、ちょっと疑問に思うものに関しても、キッチンにおける母の所業を凝視して、私は育った。そこでの豊かな会話が、私の人間性を作った。
愛も技術も教えかたも、すべてお勝手で日本の母は子に伝えるのだと、私は思ってきたし、これからも思う。経済はカロリーではないのだ。経済とは、母さんの買い物カゴを覗くことに始まるのだよね。

なお私の友人が「悪人顔のヤツはじっさい悪人」と繰り返し繰り返し言っていた旨、みなさまの胸にも留めておいていただきたい。且つまた翻って中村さんの顔写真でも眺めてご覧。酒肴としてイケるって。

*1:他にも、家族が作ってくれたメシをマズイとか言わないとか、すばらしいことを中村正三郎さんが書いておられる。私めはただ頷くばかりだ。