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- スルーできない脳 ― 自閉は情報の便秘です
- 2008年
- ニキ リンコ著
- 生活書院
こういう分量は確かにブログでは読めない。ニキ リンコさんが自閉症スペクトラムの立場から、内面の最も鬱陶しくデータ量が嵩む部分を、文字列で描写した力作である。むしろ他の当事者の方々が、自分で言ってスッキリする機会を奪われやしないか、私などは心配になる程だ。
それほどに分量が多く、発達障害の人が生憎身近にいない人には邪魔くさい一品なのだろう。ところが私など、当事者の家族にとっては、こういう多弁かつ的確な描写は、痛快なのだ。