認知症サポーター講習

10月26日(水)、名取市文化会館にて。

講師は内海(うちみ)裕さん。

認知症サポーターについては、高齢化率が若干高い岩沼市が、名取市より人口が少ないのに、認知症サポーターが三倍である。この辺、市町村の取り組みによってぐっと変わっている。

認知症は、成人だれでも起こりうる病気。65歳(介護保険一号被保険者世代)で7人に一人。80歳(男性の平均寿命くらい)で4人に一人である。

これが要介護一以上になると、疑わしい領域含めて約半数に上る。

自覚症状はある筈だし、初期の医師の診断が大切(アルツハイマー型などに限り、進行を遅らす薬がある)なので、軽い疑いでも気軽に相談できる先を確保しておくことがすべての成人に必要である。

専門家にも、親戚や近隣にも、早めにカミングアウトするのがよい。

高齢化社会であり、認知症は高確率で発生し、根治の手段は未だ無く、進行を遅らせられる人ばかりではないから、認知症患者が増えても大丈夫な町を作らねばならない。

認知症の中核症状の一つが記憶障害である。会話するにも不便なので、話しかける人は短く話すこと。話しかける人は一人で。目線を合わせて話しかける。(後ろから声をかけない。)

行動心理症状( BPSD ) は、中核症状に対する周囲の対応の不味さ、「作られた障害」である。患者の不安と混乱の除去を最優先すること。

認知症の人は理性を失う。代わりに感情が激しくなる。

出来事の記憶は無くても、心地よいことや不快なことの余韻は残る。

自尊心を傷つけないこと。出来ることは本人にやってもらうこと。